• 矩庵

    CATEGORIES:
    旅行記
    DATE:
    2014-07-28

     

    京都の徳正寺の庭にある茶室「矩庵」を見学する機会をいただきました。

    藤森照信さんのスケッチに基づき、ご住職で陶芸家の秋野等さんが、大工工事も屋根や樋の板金もガラスも左官塗りもほとんどセルフビルドされたとのこと。

    小さい宇宙。本当に美しく、優しさにあふれています。

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    日本の中部以北にわずかに残る「芝棟」を、パリ郊外でも発見しました!!

    サンレジェという中世の町並みを保存している小さな町を散歩しているときに偶然!!

    何件もありました。遠野の水車小屋のように、お花が咲くのかな?

     

     

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    1970年竣工の芦屋ルナホール。

    設計者である山崎泰孝先生が、案内してくださいました。

    建物の内装が真っ黒なのは「ホールは人が主役。建物は脇役だから。」

    白い線は、吉原治郎によって描かれた「〇」。

    階段は、ピアノ線で釣られている。

    移動させると、下を掃除しにくいでしょ、と作り付けのベンチは、有機的な形をしていて、漆の黒に近いペンキを開発して塗ったそうだ。

    中は、舞台と客席の一体感が出るように設計されて、背もたれが低く親しみやすい。

    様々な形に変化する舞台装置のアイデア・・・でもなかなかうまく使われていないそうだ。

    こんな個性的なホールはなかなかないので、ここならではの興業があれば楽しいのに。

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    パリのオペラ座でバレエをみました。

    この重厚な設えは、天井のシャガールが無かったら、こんな垢抜けた雰囲気にはならない。

    オペラ座のバレエは、純粋な古典バレエから、最先端のモダンバレエまで様々に上演されます。

    伝統に最大の敬意を評しながら、自由で新しい。

    箱(建物)は、中身(精神)と等しい、と思いました。

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    かねてより、ずっと見たかったドイツのシュタイナースクール。

    念願かなって友人たちと一緒に見学をすることができました。

    敷地の中のどの建物も、自然でホスピタリティに溢れています。

    ここは、大ホールのロビー。

    夢のようなやさしい色に包まれます。

    丸く打たれた天井のコンクリートの上は、客席です。

    大空間の半分は地面に潜らせて外観の圧迫感を抑えているのと、客席を地面に近くして出入りしやすく。

    自然で、優しくて、美しい・・・そんな建物を設計したいな。そんな人になりたいなあ。

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    大徳寺の高桐院。

    実は、参道が本当に美しいのです。

    表門から入ると、突然、森に入ったように背の高いもみじ木漏れ日のの中を、まっすぐな石の参道が続き、息を呑むほど美しい。はっとさせられます。

    写真は、奥の庭園です。大きな庭全体にコケの絨毯を敷き詰め、姿のきれいなもみじを並べて、奥は鬱蒼とした竹林という潔くダイナミックな構成です。

    建物の中まで、新緑の緑色に染まりそうでした。

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    大徳寺の龍源院にある、日本最古の石庭「東滴壺」。

    幅1間、奥行4間ほどで、4方を廊下に囲まれた小さな中庭です。

    水面に石が落ちて、波紋が広がる、そのような様子を現していて、何と静かな空間でしょう。。

     

     

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    和歌山県海南市琴ノ浦に温山荘の庭園があります。

     

    現場の近くなので、寄ってみました。

     

    お茶室の近くの池の上に、藤棚が作られています。

     

    ここに床を置いて座ったら、さぞ気持ちいいでしょうねえ~