村野藤吾さんは、何かと何かがぶつかるところをとても意識して設計しています。
壁の足元をちょっと透かしたように見せてボリュームのある校舎を軽やかに見せたり。
階段と床がぶつかる部分を、浮いたように見せたりは、散見されます。
もうすぐ取り壊しの一高校舎では、手すりの足元を少し広くしたことで、逆にべったりくっつけている。踏み面に角度がついて面白
かった。
yuri
関西大学で村野藤吾建築を巡っていると、こんな金網を良く目にします。
ちょっとだけカットすることにより、素敵な幾何学模様が見えてくる。
ローコストデザインならではの素敵な発想。
面格子に。
扉に。
渡り廊下の手すりにも。
スクリーンにも。
そして全部デザインが違う。
経年でゆがんできたわけではなく、もともとのようだ。
よく見れば、左右互い違いに縦樋があり、そちらに向かって勾配が付けられている。
片方に造れば目立たないものを、そんな揺らぎのようなものを作りたかったのかな?