3月28日、神戸市居留地にある美しい近代建築「真珠会館」を設計者の光安(みつやす)義光さんのご子息、義博さんのご案内で見学させていただきました。
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1952年竣工。
神戸の重要な産業である真珠の加工・輸出のために戦後兵庫県と関西真珠協同組合が合同の建設委員会を設立して建てられました。
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入口の前の贅沢な敷石は、少し凹んだアールで、踏面を確保。
窓に取り付けられた面格子は、ビミョーに傾けて取り付けてあります。
床には地下に光を落とすための円形のガラスブロック。
1階の外壁は黒御影、2階以上はブルーのタイルです。
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地下ボイラー室に落ちる光。
階段は緩やかで幅も広く、薄い蹴込が丁寧に作られています。
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廊下にある室名札は、欄間に取り付けられていて、後ろから光が当たると浮き出る美しいデザイン。
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蛍光灯は上に反射板を取り付けずに、天井を照らして、やわらかく部屋の照度を上げる仕組み。
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それぞれの階段も美しく。
4階から屋上に上がる階段は、オブジェのよう。
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避難階段は、コンクリートと鉄の組み合わせ。
4階は真珠の鑑定のために光の質にこだわったガラスの部屋だが、コンサート利用なども想定されて、天井には吸音板が、柱は微妙にアールになっていたりする。
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ムメの無い、不思議なすべり出し連窓。
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阪神淡路大震災の激震地にあってガラス1枚割れなかった耐震性を誇るが、老朽化のため今月末で閉鎖されるとのこと。
まさしく神戸の真珠のような美しい建物をきれいにして使える方法はないものか?と切に願う。
yuri