打ち合わせのとき2歳だった男の子もこの4月から1年生。しかもお兄ちゃんになりました!
広すぎる庭を半分デッキにしてベンチも作りつけたところに、
ブランコやハンモックが吊るされて、しょっちゅう使われているようす。
木々の上や、パーゴラには、巣箱や、ヒマワリの種、バードケーキが準備されていろいろな野鳥がやってきます。
「シジュウカラは人懐っこいの。ヒマワリの種がなくなったよって言いに来るの。」
私たちがお手伝いさせていただいた家に、幸せな時間が流れているのが嬉しい出来事でした。
2016年2月29日、建築家の山崎泰孝先生が亡くなられました。
この写真は、2014年7月16日山崎先生に、自ら設計された芦屋ルナホールをご案内頂いたときの写真です。
「黒いと暗いは違います。このホールが黒いのは、こられるお客さまが主役だから。ここは決して暗くはないのです。」
今日機会があってルナホールを訪ねましたが、この日のことが思い出され、山崎先生に感謝の気持ちでいっぱいになりました。
数年前にたまたま大阪の中央公会堂でお会いして名刺を交換させていただいただけなのに、自ら企画されている「空間体験」という勉強会にお誘いくださり、「矩庵」「大江能楽堂」「下鴨神社」etc.いろいろ素晴らしい場所をご案内いただきました。
次の企画もあるとおっしゃっていたので楽しみにしていました。
まだまだ教えていただきたいことがたくさんありました。残念です。
定年後、田舎暮らしを選ばれて、のどかな郊外に家を建てられた施主。
「タケノコ掘りに来てください」「トウモロコシができました」と季節ごとに声をかけてくださり、
また山を越えて新鮮な無農薬の野菜を届けてくださったり。
11年の間に悲しいお別れもありましたが、先日久しぶりに「素人ばかりでそば打って食べることをしますから、
皆さんで来てください」と声をかけてくださり、皆で伺いました。
元気な親戚の若者たち、次々訪ねてそれとなく気遣ってくれる優しいご近所。
誰にでも優しいお人柄に、人が集まってくるのですね。
みんなといただく打ち立てお蕎麦は、太くても短くてもつるつるおいしいこと!
住まう人が年を重ねても、家族が変化しても、いつもそこに寄り添えるような家を
これからも作らせていただきたいものだ、と深く感じた1日でした。